
「au光 マンション 料金」について調べていると、auひかりマンションタイプV、タイプG、お得プランAなどの専門用語が多くて混乱する方も多いようです。マンションタイプには複数の種類があり、それぞれ速度や料金が異なります。また、auひかりマンションの解約金や工事費について知っておきたいという方も多いでしょう。
この記事では、auひかりのマンション料金プランの種類と特徴、auスマートバリューを活用した料金の抑え方、他社光回線との比較までわかりやすく解説します。これからauひかりマンションの契約を検討している方はもちろん、すでに利用中で料金を見直したい方にも役立つ情報が満載です。
この記事のポイント
- auひかりマンションの各タイプ別の料金プランと特徴の違い
- auひかりマンションを契約する際の初期費用と解約時にかかる費用
- auスマートバリューを活用してマンション料金を抑える方法
- 他社光回線とauひかりマンションを比較した際のコストパフォーマンス
au光のマンションタイプの料金とプラン別の特徴について

auひかりのマンションプランは、お住まいの集合住宅ごとに提供タイプが異なり、それに応じて月額料金も変わってきます。主に「タイプV」「タイプG」「都市機構」「タイプE」「タイプF」「ギガ」「ミニギガ」などのタイプがあり、それぞれ配線方式や建物の特性によって分かれています。また、同じタイプでも契約数(8契約以上・16契約以上など)によって料金が異なるのが特徴です。
プロバイダ料金や機器レンタル料も月額料金に含まれており、2年契約の「お得プランA」と「お得プラン」の2種類から選べます。auスマホユーザーなら「auスマートバリュー」も適用できて月々の通信費をさらに抑えられるのも魅力です。
ここでは、au光のマンション料金とプラン別の特徴について詳しく解説します。
- auひかりのマンションタイプのプラン一覧と解説
- auひかりのマンションタイプVの料金は?
- auひかりのマンションタイプGの料金内訳とプロバイダ費用
- auひかりのマンション回線の速度はどのくらい出るの?
- auひかりマンションV16の速度と実測値の比較
- auひかりのお得プランとお得プランAの違いを徹底解説
auひかりのマンションタイプのプラン一覧と解説

auひかりのマンションプランは、建物の設備状況や配線方式によってさまざまなタイプが用意されています。どのタイプが選べるかはお住まいのマンションの設備状況によって決まりますが、それぞれの特徴を理解しておくことで、契約内容を把握しやすくなります。
タイプ名 | 最大速度 | 料金(16契約以上) | 特徴 |
---|---|---|---|
マンション ギガ | 1Gbps | 4,455円 | 光ファイバーが部屋まで直接引き込まれる方式 |
マンション ミニギガ | 1Gbps | 5,500円 | 小規模マンション向けの高速プラン |
マンション タイプV | 100Mbps | 4,180円 | VDSL方式を採用、既存の電話回線を利用 |
マンション タイプG | 664Mbps | 4,180円 | G.Fast方式を採用、タイプVより高速 |
マンション タイプE | 100Mbps | 3,740円 | イーサネット方式、共有LANを利用 |
マンション タイプF | 100Mbps | 4,290円 | 光ファイバー共用型、建物内に光回線 |
マンション 都市機構 | 100Mbps | 4,180円 | UR都市機構の集合住宅向け |
マンションギガとミニギガは、光ファイバーが部屋まで直接引き込まれるため、最大速度1Gbpsの高速通信が可能です。特にインターネットを頻繁に使用する方や、複数人での同時利用、オンラインゲームなどを楽しみたい方におすすめです。
タイプVはVDSL方式を採用しており、マンション共用部に設置された装置から各部屋までは既存の電話回線を利用します。最大速度は100Mbpsですが、装置からの距離によって実際の速度は変動します。一般的なネット利用には十分な速度ですが、複数台での同時利用には注意が必要です。
タイプGはG.Fast方式を採用しており、理論値では最大664Mbpsの通信が可能です。タイプVよりも高速な通信ができますが、こちらも装置からの距離により速度が変わります。「お得プラン」が適用され、契約条件や解約金がタイプVなどとは異なります。
タイプEはイーサネット方式を採用しており、マンション内のLANケーブルを利用します。最も安価なプランですが、マンション全体でネットワークを共有するため、利用者が多い時間帯は速度低下が起きやすいデメリットがあります。
なお、すべてのタイプで契約数が「16契約以上」か「8契約以上」かによって月額料金が変わります。同じマンション内の契約者数が多いほど1契約あたりの料金が安くなるため、大規模マンションほどお得になる仕組みです。また、各タイプとも「ネット+電話」のセット契約でさらに特典が受けられます。
auひかりのマンションタイプVの料金は?

auひかりのマンションタイプVは、VDSL方式という集合住宅の共用部に設置された装置を介してインターネットに接続するタイプです。このタイプの月額料金は、契約数によって2段階に分かれています。
16契約以上の場合、お得プランAで月額4,180円、8契約以上の場合は月額4,510円となっています。これらの料金にはプロバイダ料金や機器レンタル料も含まれていますので、別途料金が発生することはありません。ただし、無線LANの月額レンタル料は含まれていないため、WiFiを利用する場合は別途550円がかかります。auスマートバリューを適用している場合は無線LANレンタル料が無料になるので、auスマホユーザーにとってはお得です。
また、電話サービスを追加した場合、2025年6月までは月額550円、2025年7月からは月額770円の追加料金がかかります。「ネット+電話」のセット契約の場合、16契約以上なら月額4,730円(2025年7月からは4,950円)、8契約以上なら月額5,060円(2025年7月からは5,280円)です。
プラン | ネットのみ | ネット+電話 (〜2025年6月) | ネット+電話 (2025年7月〜) |
---|---|---|---|
タイプV (16契約以上) | 4,180円 | 4,730円 | 4,950円 |
タイプV (8契約以上) | 4,510円 | 5,060円 | 5,280円 |
タイプVの契約期間は基本的に2年間で、自動更新となります。契約更新期間(契約満了月から翌々月までの3カ月間)以外に解約・プラン変更をすると、契約解除料がかかります。2022年6月30日までに新規申し込みを行い解約する場合は7,700円、2022年7月1日以降に新規申し込みを行い解約する場合は2,290円の契約解除料が発生します。
初期費用については、新規登録料3,300円と、工事費33,000円がかかります。工事費は一括払いのほか、23回の分割払いも選べます。さらに、「初期費用相当額割引」を利用すれば、23か月間継続利用することで工事費が実質無料になるのでお得です。ただし、契約期間中に解約した場合は、残りの工事費の分割金を一括で支払う必要があります。
タイプVは最大通信速度が100Mbpsですが、マンション内の回線の混雑状況や設備状況によって実際の速度は変動します。一般的な動画視聴やウェブ閲覧であれば十分な速度が出ることが多いですが、大容量ファイルのダウンロードや複数人での同時使用では速度低下を感じることもあるでしょう。
auひかりのマンションタイプGの料金内訳とプロバイダ費用

auひかりのマンションタイプGは、G.Fast(ジーファスト)という通信方式を採用したプランで、タイプVとは異なる配線方式が使われています。タイプGの月額料金も契約数によって2段階に設定されています。
16契約以上の場合は月額4,180円、8契約以上の場合は月額4,510円です。タイプGの場合は「お得プラン」が適用され、タイプVなどの「お得プランA」とは異なる契約条件になっています。両プランとも2年単位で自動更新されますが、契約解除料が異なり、お得プランでは2022年6月30日までに新規申し込みで解約した場合は10,450円、2022年7月1日以降に新規申し込みで解約した場合は2,730円が発生します。
マンションタイプGの料金内訳
- 基本インターネット料金
- プロバイダ利用料
- 機器レンタル料(無線LAN月額レンタル料は除く)
料金内訳としては、基本料金にインターネット回線サービス(auひかり)の利用料、プロバイダサービス利用料、機器レンタル料が含まれています。プロバイダは7社から選択でき、au one net、So-net、BIGLOBE、DTI、@nifty、@TCOM、ASAHIネットのいずれかを選ぶことができます。プロバイダによって提供されるサービスやサポート内容は異なりますが、月額料金自体は同じです。
プロバイダ | 特典・サービス | 平均速度(下り) |
---|---|---|
DTI | セキュリティ永年無料 | 551.64Mbps |
So-net | セキュリティ12か月無料 | 499.71Mbps |
@nifty | セキュリティ1か月無料 | 478.94Mbps |
au one net | サポート1か月無料 | 476.24Mbps |
BIGLOBE | セキュリティ最大12か月無料 | 475.17Mbps |
@TCOM | サポート1か月無料 | 432.22Mbps |
ASAHIネット | - | 374.67Mbps |
電話サービスを追加した場合の料金は、16契約以上なら月額4,730円(2025年7月からは4,950円)、8契約以上なら月額5,060円(2025年7月からは5,280円)となります。なお、マンション都市機構Gというプランもあり、UR都市機構が提供する集合住宅向けのタイプで、料金は16契約以上と同じ月額4,180円です。
初期費用については、タイプVと同様に新規登録料3,300円と工事費33,000円がかかります。工事費は23回の分割払いが可能で、23か月間継続利用することで「初期費用相当額割引」が適用され、実質無料になります。
プロバイダ費用に関しては、選択するプロバイダによって独自のキャンペーンやサービスが異なります。例えば、So-netではセキュリティサービスが12か月無料、DTIではセキュリティサービスが永年無料といった特典があります。また、プロバイダによって通信速度にも差があり、DTIが最も速い傾向にあります。そのため、何を重視するかによって最適なプロバイダは異なるでしょう。
auひかりのマンション回線の速度はどのくらい出るの?

auひかりのマンション回線の速度は、タイプによって異なります。一般的なタイプV、タイプG、タイプEなどは最大通信速度が100Mbpsに設定されていますが、マンションギガプランでは最大1Gbpsの高速通信が可能です。
実測値で見ると、auひかりの平均ダウンロード速度は約475Mbps、平均アップロード速度は約429Mbpsと報告されています。これは他の主要な光回線と比較しても高速な部類に入ります。特に独自回線を使用しているため、フレッツ光回線を利用した光コラボ事業者に比べて混雑しにくく、安定した速度が出やすい傾向にあります。
ただし、マンションタイプの場合は建物内の設備や契約数によって実際の速度は左右されます。同じマンション内で多くの人が同時にインターネットを利用する時間帯(夜間など)は、速度低下が生じることもあります。特にタイプVはVDSL方式を採用しているため、部屋の場所によっては速度に差が出る場合があります。マンションギガプランでも建物内の配線状況によっては理論値通りの速度が出ないこともあるでしょう。
各タイプの最大通信速度
- マンション ギガ:最大1Gbps
- マンション ミニギガ:最大1Gbps
- マンション タイプG:最大664Mbps
- マンション タイプV:最大100Mbps
- マンション タイプE:最大100Mbps
- マンション タイプF:最大100Mbps
口コミを見ると、「他社から乗り換えたら通信速度の速さに驚いた」「夜間でも速度が落ちにくい」といった好評価が多い一方で、「マンション向けプランは通信速度が遅いことがある」という声も見られます。特にマンションタイプVやGでは、速度に関して「若干遅く感じる」「動画が流れるまで数分かかる」といった不満の声も一部あります。
また、速度はプロバイダによっても異なります。DTIの通信速度が最も速く、平均ダウンロード速度が約551Mbps、平均アップロード速度が約588Mbpsとなっています。続いてSo-netが速く、au one netやBIGLOBEも比較的高速です。一方、ASAHIネットはやや遅い傾向があります。
一般的なウェブ閲覧や動画視聴であれば、どのタイプでも問題なく利用できますが、オンラインゲームや大容量ファイルのやり取りを頻繁に行う方は、マンションギガプランを選択するとストレスなく利用できるでしょう。通信速度を重視する場合は、プロバイダ選びも重要なポイントとなります。
auひかりマンションV16の速度と実測値の比較

auひかりマンションV16は、16契約以上のマンションでVDSL方式を採用しているタイプです。カタログ上の最大通信速度は100Mbpsとなっていますが、実際の速度はどれくらい出ているのでしょうか。
実測値に関する調査によると、マンションV16の平均ダウンロード速度は約70〜90Mbps程度、平均アップロード速度は約30〜50Mbps程度と報告されています。これはカタログスペックの最大速度100Mbpsに対して、実際には7〜9割程度の速度が出ていることを示しています。ただし、これはあくまで平均値であり、利用環境や時間帯によって大きく変動します。
VDSL方式は建物内の電話回線を利用する方式のため、部屋からVDSL装置までの距離が遠いほど速度が低下するという特性があります。そのため、同じマンションV16でも、1階と10階では速度に差が出ることがあります。また、建物の配線状態や築年数によっても速度は左右されます。
条件 | 下り速度 | 上り速度 |
---|---|---|
VDSL装置に近い部屋 | 80〜90Mbps | 40〜50Mbps |
VDSL装置から遠い部屋 | 50〜70Mbps | 20〜30Mbps |
混雑時間帯(夜間) | 40〜60Mbps | 15〜25Mbps |
空いている時間帯(昼間) | 70〜90Mbps | 30〜50Mbps |
実際のユーザーの口コミでは、「動画視聴に支障はない」「ストレスを感じることはない」という肯定的な評価がある一方で、「若干遅く感じる」「電源を入れて動画が流れるまで数分かかる」といった声も見られます。特に夜間の混雑時には速度低下を感じるユーザーもいるようです。
一般的な用途(ウェブ閲覧、メール、SNS、標準画質の動画視聴など)であれば、マンションV16の速度でも十分に快適に利用できます。高画質動画の視聴でも基本的には問題ありませんが、4K動画などの超高画質コンテンツを視聴する場合や、複数人で同時に大容量のデータをダウンロードするような使い方では、やや速度不足を感じる可能性があります。
また、プロバイダによっても実際の速度は異なります。先述のように、DTIやSo-netは比較的速度が速い傾向にあるため、通信速度を重視する場合はこれらのプロバイダを選択するとよいでしょう。さらに、IPv6接続に対応しているプロバイダを選ぶことで、混雑時でも安定した速度を期待できます。
よりインターネット速度にこだわりたい場合は、可能であればVDSL方式ではなく、光ファイバーが部屋まで直接引き込まれるマンションギガプランの方が高速で安定した通信が期待できます。ただし、マンションの設備状況によっては選択できない場合もあります。
auひかりのお得プランとお得プランAの違いを徹底解説

auひかりマンションには、「お得プラン」と「お得プランA」という2種類の料金プランがあります。どちらも2年単位の契約をお約束いただくことで、月々のご利用料金が標準プランよりもおトクになる料金プランですが、いくつか重要な違いがあります。
まず、プランの適用されるタイプが異なります。「お得プランA」はタイプV、タイプE、タイプF、都市機構、マンションギガ、マンションミニギガのプランに適用されます。一方、「お得プラン」はタイプGと都市機構Gに適用されるプランです。
比較項目 | お得プランA | お得プラン |
---|---|---|
適用タイプ | タイプV、タイプE、タイプF、都市機構、ギガ、ミニギガ | タイプG、都市機構G |
おうちトラブルサポート | 標準付属 | 別途月額440円 |
契約解除料 (2022年6月30日以前) | 7,700円 | 10,450円 |
契約解除料 (2022年7月1日以降) | 2,290円 | 2,730円 |
契約期間 | 2年自動更新 | 2年自動更新 |
次に大きな違いとして、「おうちトラブルサポート」の有無があります。「お得プランA」には日常生活での緊急トラブルに24時間365日対応する「おうちトラブルサポート」が含まれています。これは鍵の紛失や水回りのトラブルなど、日常生活での急な問題に駆けつけてくれるサービスです。一方、「お得プラン」にはこのサービスが含まれておらず、必要な場合は月額440円の追加料金で別途申し込む必要があります。
契約解除料にも違いがあります。どちらも2年単位で自動更新されますが、契約満了月の当月、翌月、翌々月の3ヵ月間以外に解約・プラン変更した場合、「お得プランA」では2022年6月30日までの申込みで7,700円、2022年7月1日以降の申込みで2,290円の契約解除料がかかります。
一方、「お得プラン」では2022年6月30日までの申込みで10,450円、2022年7月1日以降の申込みで2,730円の契約解除料が発生します。このように、「お得プラン」の方が契約解除料が高く設定されています。
月額料金については、タイプごとに設定されており、プラン間での料金差はありません。例えば、タイプG(16契約以上)の場合、「お得プラン」でも標準プランでも月額4,180円です。重要なのは、どちらのプランも月額料金にはインターネット回線サービス(auひかり)の利用料、プロバイダサービス利用料、機器レンタル料が含まれているということです。ただし、無線LANの月額レンタル料(550円)は含まれていません。
提供されるサービスや特典面でも違いがあります。特に新規申込みや他社からの乗り換え時のキャンペーン適用条件が異なることがあるため、申込み時に確認することをおすすめします。また、auスマートバリュー(auスマホとのセット割)はどちらのプランでも適用可能です。auスマートバリューが適用されると、無線LANの月額レンタル料が無料になるメリットもあります。
どちらのプランを選ぶべきかは、お住まいのマンションの設備によって選択肢が限られることが多いですが、もし選べる場合は「おうちトラブルサポート」の必要性や契約解除料の違いを考慮して決めるとよいでしょう。
au光のマンションタイプの料金を抑えるポイントと注意事項

auひかりのマンションプランは様々な料金体系がありますが、賢く利用すれば月々の支払いを大幅に抑えることができます。特に重要なのが契約期間や更新月の把握、auスマートバリューの活用、そして初期費用の実質無料キャンペーンの利用です。ただし、契約時には解約金や撤去費用についても理解しておく必要があります。
また、プロバイダ選びや契約オプションの見直しも料金削減につながります。さらに、同一マンション内での契約者数が増えると料金が下がる仕組みもあるため、お住まいの環境に適したプランを選択することが重要です。
これからauひかりマンションを契約する方は、以下で解説するポイントを押さえて、お得に光回線を利用しましょう。
- auひかりのマンション契約における解約金はいくらかかる?
- auひかりのマンションタイプVの解約金と解約時の流れ
- auひかりマンションの工事費と初期費用について
- auひかりのマンションタイプGの評判と利用者の口コミ
- auスマートバリューでau光マンションをお得に利用する方法
- 他社光回線とau光マンションの料金を比較する
auひかりのマンション契約における解約金はいくらかかる?

auひかりのマンション契約を解約する際には、契約プランや解約のタイミングによって異なる解約金が発生します。基本的に「お得プランA」と「お得プラン」のどちらを選んでいるかで解約金額が変わってきます。
「お得プランA」の場合、2022年6月30日までに新規申し込みを行った契約では、契約解除料が7,700円です。一方、2022年7月1日以降に新規申し込みを行った契約では、契約解除料が2,290円に引き下げられています。これはタイプV、タイプE、タイプF、都市機構、マンションギガ、マンションミニギガなどのプランに適用されます。
「お得プラン」の場合は、2022年6月30日までの申し込みで10,450円、2022年7月1日以降の申し込みで2,730円の契約解除料が発生します。これはタイプGと都市機構Gに適用されるプランです。
プラン名 | 解約金(2022年6月30日以前) | 解約金(2022年7月1日以降) |
---|---|---|
お得プランA | 7,700円 | 2,290円 |
お得プラン | 10,450円 | 2,730円 |
標準プラン | 0円 | 0円 |
ただし、契約更新期間内(2年契約満了月の当月、翌月、翌々月の3ヵ月間)に解約する場合は、解約金は発生しません。このタイミングを把握しておくことで、余計な費用を払わずに解約することが可能です。標準プランの場合は契約期間の縛りがないため、解約金は発生しませんが、月額料金が高く設定されています。
また、解約金とは別に考慮すべき費用として、「工事費の残債」があります。auひかりでは初期工事費を分割払いとして月額料金に上乗せし、同額を割引くことで実質無料にしています。マンションタイプの場合、工事費33,000円を23回の分割払いで支払う形になっているため、23か月未満で解約すると、残りの工事費を一括で支払う必要があります。
分割払いの途中で解約する場合の残債計算式は以下のとおりです。
【工事費の残債】= 1,434円 × (23か月 - 利用月数)
例えば、12か月目で解約する場合、残りの11か月分(1,434円×11か月=15,774円)を一括で支払うことになります。このため、解約を検討する際には、契約更新期間と工事費の分割払い完了時期を考慮することが重要です。
さらに、引っ越しなどで住所が変わる場合は、引っ越し先がauひかりの提供エリア内であれば、移転手続きをすることで解約金を支払わずに継続利用することも可能です。ただし、移転手続きには別途工事費用が発生する場合があります。
auひかりのマンションタイプVの解約金と解約時の流れ

auひかりのマンションタイプVを解約する場合、前述の一般的な解約金の規定に加えて、いくつかの固有のポイントがあります。タイプVは「お得プランA」が適用されており、2022年6月30日までに契約した場合は7,700円、それ以降の契約であれば2,290円の解約金が発生します。
マンションタイプVの解約手続きの流れ
- 契約しているプロバイダに解約の連絡をする(電話またはWeb)
- 解約希望日を伝える(月末解約が一般的)
- 返却機器の案内を受ける
- 解約日にインターネット接続が停止
- レンタル機器を返却する(原則14日以内)
- 最終請求で解約金・工事費残債などが請求される
マンションタイプVの場合、タイプGなどと異なり、解約時に回線撤去工事は基本的に不要です。これはVDSL方式という既存の電話回線を利用する方式を採用しているため、部屋内の配線を残したままでも問題ないためです。そのため、戸建てプランのように高額な撤去工事費(約31,680円)が発生しないのは大きなメリットといえます。
解約時に返却が必要な機器は主にホームゲートウェイ(VDSLモデム)です。これはauひかりからレンタルしている機器なので、解約後は速やかに返却する必要があります。返却が遅れたり、紛失した場合は機器損害金(約5,000円~1万円程度)が発生することがあるので注意しましょう。
解約のベストタイミングは、2年契約の更新月(契約満了月とその翌月、翌々月の3か月間)です。この期間内に解約すれば契約解除料がかかりません。また、初期工事費の分割払いが完了している時期(契約から23か月以上経過)であれば、工事費の残債も発生しません。
解約時の費用項目 | 金額 | 条件 |
---|---|---|
契約解除料 | 2,290円/7,700円 | 契約時期と更新月によって変動 |
工事費残債 | 最大約33,000円 | 23か月未満の解約時に発生 |
機器損害金 | 約5,000円~10,000円 | 機器未返却・破損時に発生 |
また、他社への乗り換えを検討している場合は、新規申し込み先で「違約金負担キャンペーン」を実施していないか確認するのも一つの方法です。多くの光回線事業者は新規顧客獲得のために、他社の解約金を負担するキャンペーンを行っています。最大3万円程度までの負担が一般的なので、解約金と工事費残債を合わせた金額が大きい場合は特に検討する価値があります。
解約手続きはプロバイダによって若干異なりますが、基本的には電話での連絡が必要です。Web上で手続きができるプロバイダもありますが、最終的な確認のため電話がかかってくることもあります。余裕をもって手続きを進めることをおすすめします。
auひかりマンションの工事費と初期費用について

auひかりのマンションタイプを契約する際には、いくつかの初期費用がかかります。主な費用は「新規登録料」と「初期工事費」の2つです。初期費用を正しく理解しておくことで、予想外の出費を避けることができます。
新規登録料は一律3,300円で、これは初回の利用料金と合わせて請求されます。この登録料は割引の対象外であり、必ず支払う必要があります。ただし、複数のサービスを同時に申し込む場合は、サービス数にかかわらず3,300円のみの支払いで済みます。
もう一つの大きな初期費用が工事費です。auひかりマンションの初期工事費は33,000円に設定されています。この工事費は高額ですが、一括払いまたは23回の分割払いから選択できます。
初期費用の種類 | 金額 | 支払い方法 |
---|---|---|
新規登録料 | 3,300円 | 初回請求時に一括 |
初期工事費 | 33,000円 | 一括または23回分割 |
工事費の分割払いを選択した場合、月々1,434円(初回請求時は端数の差額を調整)が23回にわたって請求されます。しかし、auひかりでは「初期費用相当額割引」というキャンペーンを実施しており、23か月間継続利用することで工事費が実質無料になります。
具体的には、月額料金に工事費の分割払い額(1,434円)が上乗せされる一方で、同額の割引が適用されるため、実質的に工事費を支払わなくて済む仕組みです。ただし、契約期間中に解約した場合は、工事費の残りの分割金を一括で支払う必要があるため注意が必要です。
また、光回線の引込み工事後にお客様の都合で課金開始前に申込みを取り消す場合は、キャンセル料として初期費用相当額(33,000円)が請求されます。このため、申し込み後にキャンセルを検討する場合は、工事前に手続きを行うことが重要です。
初期工事の内容は、マンションのタイプによって異なります。すでにauひかりの設備が導入されているマンションでは、比較的シンプルな工事で済みますが、一部のタイプでは部屋内の配線工事が必要なこともあります。工事当日は、立ち会いが必須となるので、スケジュールの調整が必要です。
工事にかかる時間は通常1~2時間程度ですが、建物の状況や工事内容によって変動することがあります。また、工事日の調整は申し込みから2~3週間後が一般的ですが、繁忙期(引越しシーズンなど)は1か月以上先になることもあるため、余裕をもって申し込むことをおすすめします。
なお、初期工事費と新規登録料は、工事実施日の税率が適用されます。そのため、増税前に申し込んでも、工事が増税後になった場合は新しい税率が適用されることを覚えておきましょう。
auひかりのマンションタイプGの評判と利用者の口コミ

まず通信速度についての評判です。タイプGの最大通信速度は理論値で下り最大664Mbps、上り最大166Mbpsとされていますが、実際の速度についての口コミを見ると、「他社から乗り換えて速度が向上した」「動画視聴もスムーズ」という肯定的な意見が多く見られます。一方で、「速度はあまり出ていない」「若干遅く感じる」という声もあります。速度に関しては、建物の配線状況や利用時間帯によって個人差が大きいようです。
評価項目 | 良い評判 | 気になる点 |
---|---|---|
通信速度 | 「動画が止まることなく視聴できる」 | 「時々遅くなることがある」 |
料金 | 「他社と比べて高くない」 | 「毎月の出費なので安くはない」 |
サポート | 「問い合わせの対応が丁寧」 | 「電話がつながりにくいことがある」 |
安定性 | 「接続不良の頻度が少ない」 | 「たまにネットが切れることがある」 |
料金面については、「他社と比べて高くない」「月5,000円程度と妥当な金額」といった意見がある一方、「携帯キャリアがauではないので割引がない」「他の通信サービスより少し高め」という指摘もあります。auユーザーであれば「auスマートバリュー」の適用で割引があり満足度が高い傾向にありますが、他キャリアのユーザーにとっては割高に感じるケースもあるようです。
サポート面では「土日祝問わず電話でのサポートを受けられる」「サポートが親切」という好評価がある一方で、「問い合わせ先が分かりにくい」「AIチャットは回答が質問とかみ合わなかった」といった声も見られます。
設備面や工事に関しては、「マンションにすでに回線が通っていたので2週間以内で開通した」「予定よりも早くネットが使えるようになった」という肯定的な口コミがある一方、「開通までアパートのオーナーとのやりとりが面倒だった」「開通までの期間が長く感じた」という声もあります。
接続の安定性については、大半のユーザーが「発生しない」または「半年〜1年に1回程度」と回答しており、比較的安定した通信環境が提供されていることがわかります。「ごくまれにスマホやテレビの反応が悪いことがある」という意見もありますが、頻繁に接続不良が発生するという深刻な問題は報告されていません。
総合的に見ると、auひかりのマンションタイプGは通信速度や安定性に対して比較的高い評価を得ています。特にauユーザーにとっては割引も適用されるためコストパフォーマンスも良好です。ただし、建物の設備状況やプロバイダ選びによって実際の通信品質に差が出るため、契約前に確認することをおすすめします。
auスマートバリューでau光マンションをお得に利用する方法

auスマートバリューは、auひかりとauのスマホをセットで利用することで、スマホの月額料金が大幅に割引になるサービスです。auユーザーにとって、auひかりを契約する最大のメリットの一つといえるでしょう。
auスマートバリューを利用すると、auスマホの料金プランに応じて毎月最大1,100円の割引が適用されます。この割引は永年継続されるため、長期間利用すると大きな節約になります。さらに、最大10回線までの家族のauスマホも対象になるため、家族全員がauユーザーだと毎月最大11,000円もの割引を受けることができます。
auの料金プラン | 割引額(月額) |
---|---|
使い放題MAX 5G/4Gシリーズ auマネ活プラン 5G/4G各種 | 1,100円 |
ピタットプラン 5G/4G(1GB超〜7GBまで) | 550円 |
ピタットプラン 5G/4G(s)(2GB超〜20GBまで) | 550円 |
スマホスタートプラン ベーシック 5G/4G | 550円 |
auスマートバリューを適用するための条件は以下のとおりです。
- auひかりと同時にauひかり電話(月額550円、2025年7月からは770円)に加入すること
- auひかりの契約者とauスマホの契約者が同一姓・同一住所であること
- auスマホが対象料金プランであること
ただし、スマホ契約者が50歳以上の場合は、別住所の家族も対象になるため、離れて暮らす親のスマホ料金も割引の対象にできる可能性があります。
また、auスマートバリューの適用で見逃せないメリットとして、無線LANの月額レンタル料(550円)が無料になる点があります。通常、Wi-Fiを利用する場合は別途レンタル料がかかりますが、auスマートバリュー適用で実質無料となるため、年間6,600円の節約につながります。
auスマートバリューの申し込み方法は以下の通りです。
- auひかり(ネット+電話)を契約する
- 開通工事を完了させる
- auショップまたはMy auから手続きを行う
- 割引の適用開始
割引の適用は、申し込みの翌月からスタートします。auひかりの開通工事完了後、速やかにauショップで手続きを行うことをおすすめします。My auからのオンライン手続きも可能ですが、複数回線の登録などは店頭の方が確実です。
auスマートバリューは、UQモバイルユーザーにも適用可能です。「自宅セット割」という名称で、UQモバイルのくりこしプランに対して、最大858円の割引が適用されます。
なお、auスマートバリューの適用にはauひかり電話の加入が必須ですが、電話サービスと無線LANレンタル料を合わせても割引額の方が大きいため、結果的にお得になることが多いです。特に複数のauスマホをお持ちの家庭では、auひかりとのセット割を利用することで大幅な通信費の削減が期待できます。
他社光回線とau光マンションの料金を比較する

auひかりマンションプランと他社光回線の料金を比較することで、実際にどれくらいお得なのかを検証してみましょう。ここでは主要な光回線サービスのマンションプランとauひかりを比較します。
光回線 | マンション月額料金 | 最大速度 | 初期費用 | スマホ割 |
---|---|---|---|---|
auひかり | 3,740円~5,500円 | 100Mbps~1Gbps | 33,000円 (実質無料) | auスマホ:最大1,100円 UQモバイル:最大858円 |
NURO光 | 2,090円~3,850円 | 最大2Gbps | 44,000円 (実質無料) | SoftBank:最大1,100円 |
ドコモ光 | 4,400円~ | 最大1Gbps | 22,000円 (実質無料) | docomoスマホ:最大1,100円 |
ソフトバンク光 | 4,180円~ | 最大1Gbps | 31,680円 (実質無料) | SoftBank:最大1,100円 |
フレッツ光 | 3,135円~ (+プロバイダ料) | 最大1Gbps | 22,000円 (実質無料) | なし(特定のプロバイダで可) |
料金だけを見ると、NURO光が最も安い傾向にありますが、提供エリアが限定的なため、契約できない地域も多くあります。一般的な全国展開している光回線の中では、auひかりのマンションタイプE(16契約以上)が月額3,740円と比較的安価で、競争力があるといえます。
ただし、単純な月額料金だけでなく、スマホとのセット割も含めた実質料金で比較することが重要です。例えば、auひかりマンションタイプVが月額4,180円だとしても、auスマホユーザーであれば1,100円の割引が適用されるため、実質3,080円で利用できることになります。
また、各社とも新規契約時のキャンペーンを実施していますが、auひかりは代理店によっては最大3万円以上のキャッシュバックや特典を提供していることも。これらのキャンペーン特典も含めた実質的な費用で比較すると、さらにお得になるケースがあります。
通信速度の面では、一般的なマンションタイプは最大100Mbpsですが、マンションギガプランなら最大1Gbpsの高速通信が可能です。NURO光は最大2Gbpsと高速ですが、実際の体感速度はそれほど変わらない場合も多いです。むしろ、独自回線を使用するauひかりとNURO光は、フレッツ光回線を利用するドコモ光やソフトバンク光に比べて混雑しにくく、安定した速度が出やすい点がメリットといえます。
初期費用については、各社とも実質無料キャンペーンを実施していますが、契約期間内に解約した場合の工事費残債の扱いやキャンペーンの適用条件には違いがあります。auひかりのマンションプランは23か月の分割払いなので、この期間を考慮する必要があります。
総合的に見ると、auスマホユーザーであればauひかり、docomoスマホユーザーであればドコモ光、SoftBankスマホユーザーであればソフトバンク光またはNURO光がおすすめです。スマホとのセット割を活用することで、トータルの通信費を効率よく削減できます。スマホキャリアに関係なく選ぶ場合は、提供エリア・通信速度・月額料金・キャンペーン特典などを総合的に比較検討するとよいでしょう。
au光のマンションタイプの料金とタイプ別特徴|おすすめプラン解説 まとめ
本記事のポイントをまとめます。
- auひかりマンションは建物の設備状況によって複数のタイプが存在する
- マンションタイプVは最大100Mbpsで月額4,180円~4,510円である
- マンションタイプGはG.Fast方式を採用し最大664Mbpsの通信が可能である
- マンションギガは最大1Gbpsで高速通信が楽しめる
- 同じマンション内の契約数が多いほど月額料金が安くなる
- 初期工事費33,000円は23か月の分割払いで実質無料になる
- 新規登録料3,300円は割引対象外で必ず支払う必要がある
- 「お得プランA」と「お得プラン」で契約解除料や特典内容が異なる
- 2022年7月1日以降の契約は解約金が大幅に引き下げられている
- 契約更新期間(2年契約満了月から3か月間)の解約は違約金が発生しない
- auスマートバリューでスマホ料金が最大1,100円割引される
- 最大10回線までの家族のauスマホもセット割の対象になる
- auスマートバリュー適用で無線LANレンタル料が無料になる
- プロバイダは7社から選択でき、DTIが最も通信速度が速い傾向にある
- 他社光回線と比較してスマホとのセット割を活用するとトータルでお得になる